2020大会・審査員賞

昨年2019年11月17日に行われた2020千葉ノード大会について、審査員賞のプレゼンテーション賞とフロンティア賞を紹介します。
 
■プレゼンテーション賞
千葉ノード大会に限らず、ロボカップジュニアの大会では、大会会場でプレゼンテーションポスターの掲示が義務づけられています。ロボカップジュニアでは、情報の共有や表現能力の向上を大切にしているからです。ロボカップジュニア2020千葉ノード大会では、優れたプレゼンテーションポスターのチームに対して「プレゼンテーション賞」の授与を行いました。2人の審査員の方に審査をお願いし、2人の審査点の合計が大きい2チームが選ばれました。
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受賞したチームは
レスキューラインチーム「まり・きゅりー」
レスキュー日本チーム「ぴたごらす」
の2チームです。
協賛下さいました尼崎僚平様・千絵様より副賞としてノギスが贈られました。また竹間家からも副賞をご提供頂きました。
審査員の方々から、大会当日の表彰式でご講評頂きましたが、改めて澁谷様より、お言葉を頂きましたので、紹介いたします。選手の皆さんは、ぜひ参考にして、より良いプレゼンテーションポスターを目指してください。
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たくさんのチームのみなさんが、それぞれの想いをポスターにまとめ、壁一面に張り出してくれました。
その様子はまるで、お祭りの楽しい出店のようでした。今回、一軒一軒の“お店”をじっくり拝見して回りました。
ポスターによるプレゼンテーションは、書き手と読み手のコミュニケーションです。
日常会話では一方的に自分の言いたいことだけ発言しても上手なコミュニケーションにはなりません。
それはプレゼンテーションにおいても同じです。
その場に書き手がいなくても声に出さない会話が成立するポスターがいくつもありました。
とても素晴らしいことと思います。
みなさんも自分たちのものとは異なったさまざまな表現のポスターとの会話から
新しい気づきや発見が得られたのではないでしょうか。
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■フロンティア賞
千葉ノード大会では、審査員特別賞として「フロンティア賞」が用意されています。チャレンジ精神を持って取り組んだ、興味深いロボットを製作・制御したチームを表彰します。
今回、レスキュー競技では、チーム「わとそん」がフロンティア賞を受賞しました。副賞として、尼崎僚平様・千絵様が、株式会社CambrianRobotics様とともにご協賛下さったobniz Boardをお渡ししました。
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審査は、長谷川様にご担当頂きました。レスキュー競技やフロンティア賞についてご講評の文章を頂きましたので、紹介します。
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選手の皆さん、大会お疲れ様でした。私が出場していた時代と比べ、格段に難しくなったと思えるレスキューコースに、皆さんが力を振り絞って立ち向かう姿はとても印象的でした。
交差点を正しく曲がるためにセンサを複数列にしたり、複数色のLEDを付け消ししたりするなど、レスキュー特有の課題を解決するための仕組みを多くのチームが備えており、うまく動かなかったチームもあと一歩、という印象でした。今回得られた経験を、今後の活動に活かしてもらいたいです。
フロンティア賞についてですが、私なりにレスキュー競技のフロンティアとは何かを考え、やはり被災者救助だろうと考えました。
そこで、被災者救助の仕組みを重点的に審査した結果、ローラー式の被災者取り込み機構とダンプカーのような放出機構を持ち、試合本番で唯一被災者救助に成功した「わとそん」をフロンティア賞に選びました。
「わとそん」の車検やプレゼンテーションポスター・試走からは、ロボットの高い完成度と、それを実現した努力を感じました。
また、今回残念ながらロボットが動かなかったチームからも、話を通じて努力を感じることができ、やはり努力とは伝わるものだなと思いました。
皆さん、努力してもうまくいかないことはあると思いますが、その努力は必ず他人に伝わりますので、ぜひ努力し続けていってください。
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