【東京神奈川大会】プレゼンポスターと審査員講評
選手の皆さんに提出していただいた、プレゼンポスターを公開します。
あわせて、3名の審査員より講評をいただきましたので、公開いたします。
他のチームのポスターと講評を見てみて、どんなポスターが賞を取るのか研究してみてください。
また、他のチームのロボットの情報を自分のロボット開発に生かしてみてください。
プレゼンポスター
https://drive.google.com/drive/folders/1ifjjVrqVnW9USQ2-rgANDwuG2iHtseyB?usp=sharing
レスキュー審査員 講評
■審査員A
NLは写真に対して図示が少ないと感じました。矢印などで説明している個所を示してくれると分りやすくなると思います。もしどこに矢印などの説明を加えれば良いか判らない時は、目の前に居る人にプレゼンポスターの写真を使って口頭で説明することを想像してみて下さい。恐らく、写真に対して指を差したり丸で囲ったりして説明するのではないでしょうか。
WLは折角独自(にみえる)取組をしていても説明が不十分であると感じました。100%オリジナルでないと書きにくいのかもしれませんが、他チームを参考にした場合でも出展を明記したり、せめて触発されたアイディアであることを明言したりして、積極的に新しい取組の紹介をしてほしいです。おそらくは、出展元のチームも自らのアイディアが広まっていくのは喜ばしいと思います。
■審査員B
なぜその仕組みを選んでいるのか、採用している機構はどういう所で優れているのかが説明されているのが多く、開発者の考えが納得しやすくて楽しめました。
障害物や救助ゾーンの攻略で動き方の特徴が読み取れる説明も面白かった。
特に、WLのプレゼンがどこもレベル高く、読み応えがありました。
■審査員C
【全体】プレゼンポスター作製お疲れ様でした、日本リーグとワールドリーグのレスキュー全チームの採点をさせていただきました。プレゼンポスターは自分のロボットをアピールできるだけでなく、他のチームからたくさん勉強し、技術を高め合うことができるいい機会です。したがって、作っただけで満足せず、ぜひ他のチームのポスターを見て自分の技術レベルを高めて見て下さい。
【アドバイス】「科学的探求」の項目の点数が全体的に低い印象でした。この項目はなかなか難しいですが、ここが書けるチームは強いロボットを作っているチームだと思います。例えば、カラーセンサーの説明で”ギャップをクリアするためにカラーセンサーを2つ黒いラインを挟む位置につけた”と説明するだけでなく、なんで1つだと上手くいかないのかということを、実験結果や論理的に説明できるといいと思います。これは自分の作ったロボットに自信が出るだけでなく、もしかしたら新たな課題や解決策が生まれるかもしれません。次回作成する際は、意識してみてください。
サッカー審査員講評
■審査員A
今回,残念ながら高得点を取るプレゼンが少なかったです.それは単に,プレゼンポスターをしっかり書く,ということができていないチームが多かったからです.高得点でないチームは,ポスターを作成するよりロボットを作成した方が勝てると思うからだと思いますが,ポスターを書くと,頭が整理され,自分達がダメなところがわかったりしますし,みんなが真面目にポスターを書くことで,たくさんの良い情報が公開され,それを参考にすることでみんなのレベルが上がり,結果的に自分のロボットもどんどん良くなります.ですので,「やれと言われるから仕方なくやること」ではなく「自分・周りの人が良くなるためにやっているのだ」という思いでポスターを書いて下さい.
■審査員B
プレゼンポスターではロボット2台それぞれの構造と動作について、特徴や工夫したことを説明することが重要です。その中でもロボットの特徴や工夫した内容について『どのような課題』があり、それを『なぜ採用したのか』を明確に説明し、写真やフローチャート、文字サイズを意識して視覚的にわかりやすく表現していたチームが高い評価を得ています。
プレゼンポスターは自分たちが製作したロボットをアピールする場なので、『どこが他チームよりも優れているのか』『何が大変だったのか』などを読み手に伝わるように書くことを心掛けてください。チームメンバーだけでなく、家族や友人などにも事前に確認してもらうと客観的な意見を反映できるので、是非試してみてください。優秀賞を受賞したチームや過去のプレゼンポスターを参考にして、さらに良くなるように頑張ってください。
■審査員C
どのチームも自分達が作ったマシンの写真や工夫した点などをよくPRしていて見ていて楽しかったです.改善点を挙げるとしたら,単に工夫した点や作戦を示すだけでなく「なぜ」そのような工夫をしたのかといった理由や実験,検証の過程も書けていると説得力が増して良いと思います.
選手のみなさんは当然サッカーNLのルールをよく読んで大会に臨んでいることかと思います.ルールのまえがきでは競技の参加者に対して自チームに貢献するだけでなく他の参加者と情報共有をするように求めています.今回見たポスターのなかにも何チームかプログラムのフローチャートや使ったセンサの情報などを公開しているものがありました.もちろん,他のチームには秘密にしておきたい戦略などもあるかとは思いますが大切なのは「勝ち負け」でなく「どれだけ多くのことを学んだか」です.大会は色々なチームのロボットが集まる良い機会なので積極的に情報を公開しお互いのロボットの良い部分は取り入れあって切磋琢磨していける場になると良いですね.